飲酒運転の基準値「0.15mg/L」とは?お酒を飲んでいなくてもアルコール反応が出る「うっかり違反」の原因
- YOSHITO OYAGI

- 2025年10月24日
- 読了時間: 3分
更新日:2025年11月29日
2023年12月からのアルコール検知器の使用義務化に伴い、安全運転管理者の皆様は日々、運転者の皆様のコンディション確認を徹底されていることと思います。
ところで、飲酒運転(酒気帯び運転)の行政処分対象となる基準値である「呼気中アルコール濃度 0.15mg/L」とは、具体的にどのくらいのお酒で到達してしまう数値なのでしょうか?
また、「お酒を飲んでいないのに検知器が反応してしまった」というケースは、なぜ起こるのでしょうか。 安全運転管理の基礎知識として、この2つの疑問について解説します。

1. 基準値「0.15mg/L」はどのくらいの飲酒量?
「ビール中瓶(500ml)1本」「日本酒1合」「ウイスキーダブル1杯」などが、一般的な「1単位」のアルコール量と言われます。
体重約60kgの人がこの1単位を摂取した場合、アルコールを分解するのに約4時間かかるとされています。 この量でも、分解が終わる前に運転すれば、基準値の0.15mg/Lに達する可能性は十分にあります。
しかし、これはあくまで平均的な目安に過ぎません。
アルコールの分解速度は、
● 体質(お酒に強い・弱い)
● 体重
● 年齢
● 体調(睡眠不足、疲労など)
● 飲酒時の状況(空腹かどうか)
など、非常に多くの要因によって大きく変動します。 「自分はこれくらいなら大丈夫」という過信は絶対に禁物です。
注意すべきは「翌朝のアルコール」
最も注意が必要なのは、「翌朝の残り酒(二日酔い)」です。 夜遅くまで深酒をした場合、翌朝スッキリ目覚めたつもりでも、体内にはまだアルコールが残っているケースが非常に多くあります。
「もうお酒は抜けているはず」という思い込みで運転し、検問で検知器が反応してしまう…というのが、飲酒運転で検挙される典型的なパターンのひとつです。 運転業務がある前日の飲酒は、量と時間に十分注意することが不可欠です。
2. お酒を飲んでいなくてもアルコール反応が出るのは?
アルコール検知器は非常に高感度なため、飲酒(エチルアルコール)以外が原因で反応してしまうことがあります。 これは「うっかり違反」や「誤検知」を防ぐために、管理者も運転者も知っておくべき重要な知識です。
アルコールに似た成分を含む食品・飲料
検知器(特に半導体式センサー)は、アルコールに似た化学構造を持つガスにも反応することがあります。
● パン、あんパン、まんじゅう類(発酵の過程で微量のアルコールが発生)
● 味噌、醤油、納豆(発酵食品)
● ノンアルコールビール、甘酒(微量のアルコールを含む製品が多い)
● キムチ、奈良漬け
口腔ケア用品や喫煙
● マウスウォッシュ、洗口液(多くの製品にアルコールが含まれます)
● 歯磨き粉(製品の成分による)
● 喫煙直後(タバコの煙に含まれる化学物質に反応することがあります)
誤検知を防ぐための「正しい」測定方法
1. 飲食・喫煙直後は避ける
飲食や喫煙の直後は、口内にアルコールや他のガスが残っている可能性が高いため、最低でも15分~20分は時間を空けてから測定してください。
2. 測定前に「水でうがい」をする
最も簡単で効果的な方法が**「水で口をゆすぐ」**ことです。 口内をリフレッシュすることで、食品やマウスウォッシュなどの影響を最小限に抑え、より正確な(体内のアルコール濃度に近い)測定が可能になります。
【まとめ】
飲酒運転の基準値は「思ったより少ない量」で簡単に超えてしまいます。そして、お酒以外の食品や喫煙が測定結果に影響を与えることもあります。
ALSOL(アルソル)がご提供するJ-BAC認定の高性能な検知器と、日々の正しい測定習慣で、コンプライアンスと安全運転を徹底していきましょう。



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